*素敵な笑顔




「なぁ、アンタ。そんなトコで何してるんだ?」
「えっ?!」
「だから、何してる?って聞いてんだけど・・・。」
「・・・。彼方私が見えるの?」
「あぁ。」




最初は好奇心だった。
毎日毎日俺の部屋の窓から見える所にアンタは居た。
それはルキアから死神の力を貰ってから数日が経った頃かだ。
最初は気にもしなかった。
だが、毎日毎日部屋の窓から見えるから何と無く声をかけてみた。
そんな俺をアンタは驚いた表情をしたっけ?
でも、すぐに笑顔になった。
お袋みたいな笑顔がそこには有った。







「一護、ぼやぼやするな!虚が近くに来ておるぞ!」
「っるせーな。分かってるよ!!」

毎度毎度コイツの態度のデカさにムカつくぜ。

今日も俺は虚を倒す。
そして、ルキアからナゼか説教を受ける毎日だ。

「アレぐらいの虚、一撃で仕留められるぞ。」

ブチッ。

とうとう俺の堪忍袋の緒が切れた。

「大体テメェーはよ!!・・・・。」
と怒鳴りつけようと思ったら周りの空気が変わった。

「なっナゼ貴女が此処に・・・・。」

俺は後ろを振り返った。
そこに居たのは部屋の窓から見てたアンタが居た。

「昼間に会うのは初めてですね。えーっと黒崎一護君だっけ?」

にっこりと微笑む。

「アンタは確か・・・って言ったけ。」
「覚えててくれて有難う。ちょっと時間あるかな?」

穏やかに笑うとは対象にルキアは怯えた様な驚いた様な顔をしていた。

「どーしたんだよ?ルキア。」
「!なっ何でもないぞ。」

ルキアの態度が気になったが、の笑顔で忘れてしまった。








俺は元に戻り、俺の部屋で暫く雑談をした。
その間ルキアの表情は浮かなかった。

「そろそろおいとましようかな。それじゃぁね。一護、ルキア。」

そういってひらりと窓から出て行った。
俺は名残惜しそうに後姿を見えなくなるまで見つめた。

「一護。今日は夕食は要らぬ。私は先に休む。」
「あぁ。分かった。」

俺はルキアの事なんて眼中に無かった。
頭の中はの事でいっぱいで、次は何時会えるだろうかと、頭を巡らしていた。










でもそれからには会えなかった。
井上が襲われた日も、コンが家に来た日も、石田が俺に挑戦してきた日も、は窓の外には居なかった。
そしてルキアが消え、俺は助けに尸魂界へと行く事になった。
そこには沢山の死神が居る。
もしかしたらに会えるかもしれない。
そんな想いが俺の中に有った。

会いたい。

コレが恋と呼ぶものかは俺には分からない。
だけど、に会えれば何か分かる気がした。















が、それは浅はかな考えだった。
実際死神達は何百人も居て、その中からを探すなんて無理に等しかった。

今、俺は全てを終らせルキアと一緒にその辺をぶらぶら歩いている。


「お、ルキアに一護じゃぁねぇか。」
「恋次か何か用か?」

恋次とルキアが話している。
俺は自然と眼でを探している。

「・・・
・・・ご。一護一護!!

うおぉっ!
「何を呆けておるのだ!」
「わっ悪ぃ。」
「何やら白哉兄様が私と一護を呼んでおるみたいなのだ。一緒に来い!」
「なっ!」
「何か悪ぃ事でもしたんじゃぁねぇのか?一護?」

恋次がニタニタ笑う。
何と無く頭にくる奴だ。

「何もしてねぇよ!このクソ眉毛ヘタレがぁ!

捨て台詞の様に吐いた。
遠くで恋次の声がしたが、振り返らなかった。









どっかの病室に着いた。
ルキアがノックをし、中に声をかける。

コンコン。
「白哉兄様、ルキアです。」

「入れ。」

失礼します、とルキアと俺は中に入った。

「お久しぶり、一護。」



心臓が止まるかもって思った。
中には白哉とが居た。

「ルキアも元気そうだね。」
そう言う
でも、前に会った時と何処か雰囲気が違った。

「現世で私の妻が世話になったようだな。」
「えっ。」

今何て・・・・。

「一護有難うね、白哉を叱ってくれて、ルキアも助けてくれて。」
「私は負けてなどおらぬ。」
「はいはい。強がりはそれくらいにして。」

今、白哉の口から妻って単語が出なかったか?
俺の聞き間違い??
俺が口を金魚のようにパクパクしているとルキアが説明してくれた。
二人は夫婦の仲だと。

籍はまだ入れてなくて、でも二人は共に居ようと誓いあった中で・・・・。
俺の中で何かが音を立てて崩れて、それから頭の中が真っ白になった。
呆然と立っていた。








そのまま現世に帰る日になり、ルキアは此処に残ると言った。

「お前が決めたんだからそれで良いじゃぁねぇか。じゃぁな。」
「あぁ、お前もな。」







俺の恋は終った。
むしろ恋と言えるのか、と言うぐらいだが。
白哉の傍に居たは物凄く幸せそうな顔をしていた。
それが頭から離れないし、俺の入れる隙間なんて微塵もなかった。
別に良いじゃぁねぇか、が幸せなら。
それに、俺は生きて現世に居ては死んで尸魂界に居るんだ。
元々俺とは住む世界が違うんだ。
俺がじじぃになってそっちに行って、が幸せだったそれで良いじゃぁねぇか。

そうだ。
もし、が幸せじゃなかったら白哉をぶん殴ろう
そんな事を考えながら俺は家に帰った。


〜終〜

あとがき
何が書きたかったのか自分でも分かりません・・・・・。
てか、ウチの一護悲恋がお似合いなのでしょうか?